理学療法士・作業療法士にとって欠かせないのが、患者様の状態を正しく見極める“評価”や“検査”の力です。
どんなに知識があっても、実際の現場では「相手にどう触れるか」「どう声をかけるか」といった技術や配慮が求められます。
そのため、実際の現場で患者様に実施するとなると、始めは誰でも緊張してしまいます。
そこで、本校ではまずは実技試験で緊張しながらも、的確な評価が実施できることを目標に日々授業に取り組んでいますが、
理学療法学科の1年生たちは今、その第一歩として「徒手筋力検査法」という実技科目に取り組んでいます。

この授業では、全身の筋肉の力を一つひとつ評価する方法を学び、検査を正確に行う練習をしています。
筋肉の位置や力の入れ方を覚える必要があり、まさに“1年生最大の難関”とも言える授業です。
クジ引きペアで学ぶ!協力して成長する授業
前期の実技では、同じペアで練習することが多く、
「気心の知れた相手と練習するのは安心だけど、毎回同じ人だと緊張感がなくなる…」という声もありました。
そこで後期からは、授業のたびにクジ引きでペアを決める新しいスタイルに!
男女関係なくペアを組むことも多く、最初は少し戸惑う様子もありましたが、
今ではお互いに声を掛け合い、協力して練習する姿が見られています。

「患者様を支える仕事では、どんな相手とも安心感を持って接することが大切」
そんな現場意識を、授業の中から少しずつ育んでいます。
授業中の学生たちは真剣そのもの!
実技試験を前に、みんな表情は真剣。
筋肉の位置を確認しながら、ペア同士で「ここ?」「もう少し上?」と声を掛け合い、正しい評価方法を何度も練習しています。

ときには笑い声も交えながら学ぶ姿からは、学生たちの確かな成長を感じます。
「医療はチーム」その基礎を学ぶ時間
理学療法士・作業療法士の仕事は、一人で完結するものではありません。
患者様、医師、看護師、そして仲間の療法士たちとチームで支え合う医療が求められます。
この「徒手筋力検査法」の授業は、そんなチーム医療の第一歩。
知識だけでなく、相手を尊重し、協力して成長する姿勢を学ぶ大切な時間です。
覚えることはたくさんありますが、1年生のみなさん、これからも楽しみながら、力を合わせて成長していきましょう!




